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[[gentoo]] * Gentoo Linux での PPPoEの設定 [#laaed173] GentooのPPPoEの設定方法は,たびたび変わっています. これ以降の説明は,rp-pppoe がインストールされていることを前提にします. また,eth1を使って,PPPoEを行うと仮定します. ** 1つ前の方法 [#p186e34d] 以前は,''/etc/init.d/rp-pppoe'' が起動スクリプトでした. その後,ネットワーク関係はすべて ''/etc/conf.d/net'' で設定をするようになり, 起動スクリプトも,''/etc/init.d/net.eth1'' のようになりました. ''/etc/conf.d/net'' に config_eth1 = ("adsl") と書きます.名前の通りADSL接続の為の設定のようです.PPPoEには違いないので,ADSL以外でも問題ないのかもしれないですが,試したことがないのでよく分かりません.. そのほかの PPPoEの設定は,''/etc/pppoe.conf'' に書きます. また,接続ユーザ名やパスワードを''/etc/ppp/pap-secrets'' に書きます. しかし,これは廃止される予定らしいので,今後は使わない方がいいでしょう. ** 新しい方法 [#e801558c] やはり,''/etc/conf.d/net'' で設定を行います. 例えば次のように書きます. plugins_ppp0=( "pppoe" # Required plugin for PPPoE ) config_ppp0=( "ppp" ) link_ppp0="eth1" # PPPoE requires an ethernet interface username_ppp0=接続ユーザ名' pppd_ppp0=( "defaultroute" # Make this PPP interface the default route ) 接続に使うイーサネットのインタフェースに対する設定ではなく,ppp0に対する設定として書くようになっています. 接続パスワードは,この設定ファイル中に, password_ppp0='password' のように書くこともできますし,''/etc/ppp/pap-secrets'', ''/etc/ppp/chap-secrets'' に書いておくこともできます. ''defaultroute''オプションを設定していないと,PPPoEが接続できても,ルーティングがされないので,全くつながっていないように見えます.~ 他にもいろいろオプションはありますが,そのほかの設定項目については,''/etc/conf.d/net.example'' に書いてあります. 起動スクリプトは,''/etc/init.d/net.ppp0'' というように,pppインタフェース名がつきます. ''net.ppp0'' は,''net.lo'' へのシンボリックリンクです.無ければ作ります. cd /etc/init.d/ ln -s net.lo net.ppp0 boot後に自動接続するには, #rc-update add net.ppp0 default とします. * その他 [#f855e12a] ルータにしている場合は,次のようなルールをiptablesに追加します. iptables -I FORWARD 1 -p tcp --tcp-flags SYN,RST SYN -j TCPMSS --clamp-mss-to-pmtu PPPoEの場合,イーサネットより小さいMSS(Maximum Segment Size)になります.~ なので,パケットが断片化しないようにするには,MSSを小さくする必要があります.~ 普通は,経路で最適なMSSが決定されるはずなのですが,最近はICMPがブロックされてしまうことがあって,うまく動かなくなっています.(参考:[[Manpage of IPTABLES>http://www.linux.or.jp/JM/html/iptables/man8/iptables.8.html]])~ その問題に対処するルールです.