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2005年1月11日

プログラマーとのつきあい方

カテゴリー: [プログラミング]

少し前に見つけた,ちょっとおもしろいページ

プログラマとつきあう

ゲーム業界の話が入っているので,少し違うところもあるでしょうが,おおむねこうなんでしょうね.

結局,直接向き合っているものと,顧客が見る成果物が全く別の姿をしているのが,ややこしい話なんで
すよね.
どうして,こんな「呪文」を書くと,ウィンドウが開くんだよとか.
一般人にとっては非常に似ていて,一方から一方に簡単に変更できそうなものが,コード上で見ると,大幅に違うものだったりします.通常の視点で見ている世界とは,距離感が違うというか,そんな感じです.

プログラムを書けば書くほど,計算機は馬鹿だと思います.馬鹿正直に自動化する機械なのです.
プログラミングとは,そのお馬鹿さんに,一から十まで教えてやって,膨大な仕事をやらせる仕事です.
というか,一から十までやらせるには,一から百まで教えてやらなけりゃ,動かないのが計算機です.

ソフトウェアを作るというのは,処理対象を様々な角度,様々なレイヤーで分析し,それを,すべて計算機が理解できる表現に変換し,再構築する作業で,誰にでもすぐにできるようになるものではありません.
基本的に人間が作ったものなので,訓練さえすれば誰でもできるようになるはずであるとは思っていますが,十分な訓練が必要です.運転免許みたいに,直感的なものではないのです.

そのような訓練の結果,プログラマは,一般人からちょっとずれた(笑)センスを身につけます.
その結果,世界を独自のロジックで観察し,機械の言葉で書き下す事ができるようになるわけですが,結局,一般人から見るとは,何やってんだかさっぱりわからん,ということになるわけです.
きっと,それが数多くの悲劇を生んできたのでしょう^^;;
ちなみに,そういうセンスを持つと,年末調整とかの書類をみて,情報処理の設計がおかしいとか思うようになります(実話)^^;

ソフトウェア工学は,いかにさぼってものを作るか考えてきたわけです.さぼるために多大な努力してきました.個人の訓練も同じで,さぼり方の訓練のようなものです.
もう一つの悲劇は,それがあまり理解されていないことです.
優秀な人ほど,早く正確に仕事を片づけられるわけですが,残業やってがんばっている人の方が,仕事をしているように見えてしまいます.見ている人には,プログラミングなんてわかりませんから.
たとえ,残業しながらバグを生産しているだけだとしてもです.

まあ,これは,ソフトウェア工学の歴史上の問題でもあって,ソフトウェア工学は,ソフトウェア開発を工場のラインのようなメタファで考えてきました.ですから,プログラマを均質な歯車として扱おうとしてきました.最初から個人の能力差なんて考慮していないともいえます..
まあ,最近は必ずしもそうでもないようですが.

ものぐさにやらないと,プログラマなんて,心も体も参ってしまいます.
プログラミングは,あくまで頭脳労働であるべきです.
ものぐさにやっている人が,一番生産性が高いんだというのは,どうやったらわかってもらえるんでしょうねぇ.
熟練したプログラマは,徹底的にさぼります.まあ,一番いいのは人にやらせることです(笑)

ここまで駄文を読んでくれて,どうもありがとうございます^^;

投稿者 shingo : 2005年1月11日 22:43

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