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2005年4月23日

ウィルスバスターのパターンファイルの不具合で高負荷がかかる

カテゴリー: [ソフトウェア]

23日午前7半ごろ配信されたパターンファイルに不具合があって,パターンファイルを更新したコンピュータで,CPU使用率が100%になるという問題が起きたそうです.

ウイルスパターンファイル2.594.00(日本時間:AM7:33頃公開)へのアップデートにおける、コンピュータのCPUが100%になる現象に関して

「ウイルスバスター」のパターン・ファイルに不具合、大規模パソコン障害が発生 : IT Pro ニュース

Sankei Web 社会 トレンドマイクロ社が謝罪会見 ウイルス対策ソフト不具合(04/23 20:06)

JR東日本,新聞社などにも影響を出したようです.まあ,パターンファイルは世界中に広がったんですから,当然ですか.
原因は調査中ということですが,いったいどういう理屈でそんなことになったんでしょうね.

不具合が起きるのは,Windows XP SP2 がインストールされたPCなので,私のところでは何の問題もありませんでした.Let's note CF-Y2 だけは,Windows XP SP2 ですが,そのとき電源が入ってなかったので.

私は,ウィルスバスター98のころから,ずっとウィルスバスターを使っています.
98の頃は,まだユーザインタフェースのあたりの作りがだめでした.
例えば,メッセージループと通信が同じスレッドで,なおかつソケットがブロッキングモードになっているようで,パターンファイルの更新の途中で通信エラーが起きると,ウィルスバスターのウィンドウが丸ごと固まって強制終了しかなくなるという,どうしようもない作りでした.

一時は乗り換えようかと思っていたのですが,2000からかなり改良され,今まで使い続けています.機能が揃っていて,比較的動作が軽いですからね.
今使っている2005は,パーソナルファイアウォールが改良されていて,私の満足行くものになっています.

ただ,最近,誤検出するときがあるんですよね.2件ほどありました.

今回の不具合はとんでもないですが,でも,大学で使っているノートンのClient Firewallも,たまにCPU使用率が,100%になって応答しなくなるんですよね^^;
P4 で HyperThreading のPCだと,もう1つのスレッドが生き残るので,なんだか重くて変だなあ,と思うだけのことが多いのですが,そうじゃないPCだと,文字通り利用率100%になって,ほとんど応答しなくなります.
Client Firewall をいったん無効にしてやると直るのですが,使用率100%だとそれも難しい.

そういえば,学部の指定ノートPCに標準で入っているウイルス対策ソフトは,パターンファイルの不具合かなにかで,Windowsのシステムファイルを削除して,「Windowsを駆除」してしまうって不具合を出したことがありましたねえ.

この手のソフトウェアは,どうしても必要なものですから,致命的な不具合はあってほしくないものです.
そう思う一方で,かなりシステムよりの事をやっているので,トラブルを全く起こさないのは難しいのかな,とも思います.
最近は,ウィルス以外にも,悪意のあるプログラムの種類が増えてきて,対処も大変でしょうね.誤検出が増えるのは,検出対象のバリエーションの増加と無関係ではないでしょう.

投稿者 shingo : 2005年4月23日 23:47

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